どちらも似たような名前なので、同じように感じてしまうかもしれませんが、異なるサービスになっております。
就労移行支援と就労継続支援の違いについて
まず初めに、この記事は健全に働ける方向けの記事ではありません。
会社に勤めていたけど、うまくいかないで退職してしまった。
体調不良や、精神障害で会社勤めがうまくいかない人向けにこの記事を書いております。
就労移行支援と就労継続支援って何という話なのですが、基本的には障害のある方向けのサービスになっております。
就労移行支援というのが、一般企業への就職を目指す支援制度になり、2年間の利用期間が設けられています。
約2年で就労移行支援に通って、体調を整えて、就職しましょうねといった、支援制度になります。
就労継続支援に関しては、一般就労が難しい方が、働く場所になります。
また就労継続支援には、A型とB型があり、A型は実際に働くような形になり、B型は働くというよりは自分のスキルアップをするような場所になります。
なので、A型では給与、B型では工賃というような形でお金をもらいます。
A型は給与なので、大体時給1,000円位、B型は工賃なので、月額で2万円ほどになります。
就労移行支援と就労継続支援どちらに行きたいのか、自分ではっきりさせてから利用するのが良いと思います。
就労移行支援
まず、就労移行支援に関して記載していきます。
就労移行支援というのは上にも書いた通り、一般の会社に就職するために、通う場所になります。
普通の人が通うのではなく、少し障害があったり、自分に自信がなくなった人が通うような場所になります。
通うには、利用料を支払わないといけないのですが、所得により変わってきます。
所得区分 | 収入状況 | 上限負担額 |
生活保護 | 生活保護受給世帯 | 0円 |
低所得 | 市町村民税非課税世帯 | 0円 |
一般 | 昨年度の収入が670万円以下の世帯 | 9300円 |
一般 | 上記以外 | 37200円 |
基本的には、無料で通うことができるのですが、所得のある方は、お金がかかってしまいます。
これは働いていた方が、うつ病になった場合などに利用する場合に関係してきます。
基本的には無料で通う人が8割ほどですが、働いていた人は月9300円ほど上限額がかかってくることになります。
この月9300円というのは、上限が9300円ということになります。
基本の利用料が、500円から1200円程度になるので、いくら利用しても9300円支払えばよいということになります。
また、最後の一般の方は、上記以外という書き方をしましたが、これは世帯年収が670万円を超えている方になるので、あまり関係ないかもしれませんが、その場合は、月37200円が上限になります。
利用料金についてはこのような形になっております。
基本的にはかかっても、9300円といった形になっております。
またサービスに関しては、障害のある方が一般の企業に就労するための訓練をするので、いろいろなプログラムが用意されていて、自分の成長につながるような気がしました。
プログラムに関しても、場所によって全く異なるので、事前に体験するのが良いでしょう。
ネットで調べれば、連絡先が出てくるので、まずは電話して話を聞いてもらうのが良いでしょう。
就労継続支援
次に就労継続支援に関して記載していきます。
就労継続支援は、障害を抱えている方で、一般就労が難しい方に対して働く場を提供しているサービスになります。
また、就労継続支援に関しては、A型とB型の2種類があります。
違いはというと主に給与が変わってきます。
項目 | 就労継続支援A型 | 就労継続支援B型 |
雇用契約 | あり | なし |
給与 | 時給900円~1200円程度 | 工賃となり1日1000円程度 |
対象者 | 就労能力がある方 | 就労が難しい方や、一般就労を望まない方 |
利用期間 | 制限なし | 制限なし |
A型は基本的にはアルバイトと変わりません。
障害があるという配慮をしてくれるアルバイトになります。
B型に関しては就労移行支援に近いものがあり、いろいろなプログラムを皆さんで楽しんだり、何か技術を教えてもらったりします。
どちらかというと勉強したりする感覚に近いと思います。
なので、もらえるお金は少ないですが、自分のためになったり、社会復帰の一歩になったりします。
逆に就労継続支援A型は仕事をしていく中で、そこから一般企業に就職する道もあります。
一般企業が就労A型のサービスを設けていて、働き具合によっては、本社採用といった会社もあります。
A型とB型両方とも最初は体験をしなければいけないので、そこである程度自分に合っているのかどうか確かめてみるのが良いでしょう。
自分が普通に働きたいのか、それともお金度外視で、ある程度軽めの仕事がしたいのか考えて選ぶのが良いと思います。
私の体験談
私は実際に就労移行支援と就労継続支援B型に通ったことがあるので、感想を記載したいと思います。
まず、就労移行支援から書いていきたいのですが、お金をもらえないので障害者年金などをもらっていないと通うのは難しいかもしれないです。
基本的には一般企業への就職を目指す方が集まるので、重めの障害の方はあまりいない印象でした。
私が通っていた就労移行支援は、毎日何かしらのプログラムがあって、それに参加するか自分で勉強するかみたいな形でした。
またプログラムに関しては、一般企業を意識してか、コミュニケーションをとる訓練が多いイメージでした。
お昼ご飯は無料で出るので、持っていくのは飲み物だけになります。
プログラムも多種多様なものがあるので、毎日プログラムが楽しみになります。
次に就労継続支援B型なのですが、私が通ったところは仕事というよりは、ほんとにおしゃべりしながら色々なことを教えてもらうような場所でした。
私はWebデザインを教えてもらったのですが、講師の方がとても詳しく丁寧に教えてくださるので、とても参考になりました。
また雑談もできるので、仕事というよりは、本当に遊びながら勉強を教えてもらえるといった形になります。
またお昼ご飯も無料で出るのでありがたいです。
私の通ったところは、交通費も出たのですごいありがたかったです。
ですがお金がもらえるといっても、本当に少しなので、障害者年金などをもらっていないと通うのは難しいです。
最後に
今回は、就労移行支援と就労継続支援について記載させていただきました。
就労移行支援は一般の企業に就職するために通う場所で、就労継続支援は働くことが難しい障害のある方向けの場所になっております。
どちらも職員の方が優しく、障害があることを認識してくださっているので、すごく通いやすいように感じました。
ですが、どちらも暮らしていけるほどのお金をもらえるわけではないので、障害者年金や傷病手当などをもらいながら通うのが良いかと思います。
また何か所も通えるわけではないので、自分のしたいこと、通いやすい場所、どんな職員さんがいるかなど色々調べてから通うのが良いと思います。
あと施設内でのプライベートな交流を禁止している場所が多いのでそこだけ気を付けてください。
例えば、ラインの交換はダメなど。
なので友達を作りたいと思いながら通うのは、少し難しいかもしれません。
では、自分に合った施設を探してみてください。